様子がおかしくて、聞いても何も言わないんです…

ある日、保育園の先生に言われました。

「ちぃちゃん(仮名)はいつもお友達におもちゃを譲ってくれるんです」

私は褒められたのかと思いました。

 

でも、先生はこう続けました。

「いつもだと心配ですね」

私は、ちぃちゃんに

「お友達に譲ろうね」
「順番ね」

そんな風に教えてきたのです。

 

先生の言っていることが、
的中したのはそれからしばらく経ったころ。

 

職場に電話がかかってきました。

ちぃちゃんが脱臼したと。

「様子がおかしくて、聞いても何も言わないんです」

「それでも、動きがおかしかったから、病院に連れて行ったら、脱臼していたんです」

そう、連絡が着ました。

 

私が迎えに行くと、
ちぃちゃんは大声で泣き始めました。

 

私の顔を見て安心したのか、
それまで我慢していた感情が
一気にあふれ出てきました。

 

人に迷惑をかけないように、
我慢ばかりさせてしまっていたのです。

 

お迎えも学年でいつも一番最後。

 

一つ上の男の子と、
静かに待っている。

 

病気をしても、
母にお願いして、
私は仕事を休みませんでした。

 

いつもいつも娘に我慢をさせ、
とっても寂しい思いを
させていたのだと思います。

 

それだけじゃなく、
私がお友達に譲ろうね、
ちょっとだから我慢しようね。

 

そんな風に言うから、
ちぃちゃんは我慢が
当たり前になってしまいました。

 

私はなんてひどい母親なんでしょう。

 

母親失格だと誰かが
罵ってくれればよかったのに。

 

一番大切にしたい
愛する我が子に我慢ばかりさせ、
人を優先して。

 

自分の気持ちを出せずに、
本当に苦しかったんじゃないかな。

 

痛いのに、小さい体で我慢して、
先生にも言わない。

 

本当に悲しかったんじゃないかな。

 

ママと一緒にいたいのに、
ママは私を置いて仕事に行く。

 

本当にごめんね。
いつも我慢させてごめんね。

ひどいママだね。

 

大好きだよ、大好きだよ、
ほんとは一緒にいたいよ。

 

あれから、時間がかかってしまいましたが、
今、ちぃちゃんの気持ちを
大切にすることが出来ています。

 

ちぃちゃんはまだまだ我慢しがちだけど、
私に嬉しいこと、悲しいことを
教えてくれます。

 

あなたも、あなたの大切な家族も
我慢しなくていいんだよ。

 

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